皆さんは「瞑想」という言葉にどんなイメージがありますか?
正直に言うと、私は瞑想を始める前、「瞑想」という言葉にあまりいいイメージを持っていませんでした。
自分が体調を崩すまで、瞑想とは全く縁のない生活を送っていて、「瞑想」という言葉を聞くと、何も知らないながらも何となく怖いもののような、あやしいもののようなイメージを持っていました。
10年以上瞑想を続けてきて今思うのは、瞑想的な体験は日常生活のどこにでもあるということです。
今回はトランポリンを例に挙げますが、トランポリンを他のスポーツや運動、または家事や仕事に置き換えることもできます。
私は昨年から、トランポリンのレッスンを受け始めました、
目的は瞑想とは全く関係のないことだったのですが、トランポリンで毎回瞑想的な体験ができるので一石二鳥だと気づき、毎回とても楽しみにしています。
皆さんも子供の頃に一度や二度、トランポリンで遊んだことがあるかもしれません。
その時のことを思い出してみてください。
または、想像してみてください。
トランポリンを跳ぶ時、一番大切なことの一つは、同じ地点に着地し続けることです。
これがなかなか難しいんです。
体が少しでも前傾したり、体重が後ろにのったりすると、すぐにそれが着地点に現れます。
体が前傾すると、着地点が前になる...
体重が後ろにのると、着地点が後ろになる...
なので、自分の内側をしっかりと感じて体の軸を垂直に保たなければいけません。
そして、高さの調節も必要です。
毎回同じぐらいの高さになるように調節する。
そのためには、周囲の景色を見て自分が毎回どれぐらいの高さにいるか、瞬時に確認しなければいけません。
自分の内側と外側に同時に意識を向けるというのは、しようと思えばいつでもできることですが、忙しい日常生活の中では他のことが優先になり、また意識を向けなくても大きく困ることもないので、後回しにしてしまいがちです。
ですが、トランポリンを跳ぶ時は、内側と外側の両方に意識を向けなければたちまち着地点が乱れて、トランポリンの外にはじき出されてしまう場合だってありますから、意識を向けることが最優先になります。
そんな調子で30分ほどトランポリンを跳ぶと、頭も心もスッキリ爽快になります。
わかりやすいのでトランポリンを例に挙げましたが、先ほども言ったようにこれはトランポリン以外のどんなスポーツや運動、家事や仕事にも当てはまります。
大切なのは「何をするか」ではなく「どのようにするか」なんです。
瞑想センターでは、掃除でも料理でもどんな活動でも、そこに意識を向ければ瞑想的になると繰り返し教わりました。
皆さんも、自分の好きな活動や日常生活の中でよく行う活動を行う際に、いつもより少し意識を向けてみてください。
それまでとは違う何かが感じられるかもしれません。