座禅や ヴィパッサナー瞑想など静かに座る瞑想 なら、したことは なくてもご存知の方は多いかもしれませんが、アクティブ 瞑想というのは初めて耳にする方も多いでしょう。
アクティブ瞑想とは、体の動きを伴う 瞑想です。
瞑想の定義は色々あると思いますが、私が大事だと思っていることの一つは「気づきを広げる」ことです。
自分の身体の状態に気づく。
感情に気づく。
思考に気づく。
アクティブ瞑想では、気づきを広げやすくするために体の動きを使います。1970年代にインドで創られて、今でも ヨーロッパやインドには 実践している人が多くいます。
アクティブ 瞑想が創られた理由の一つは、私たち現代人の生活がブッダが生きていた頃の生活と全く変わってしまったことです。
ブッダが悟りを開いた約2500年前の生活は、今よりもずっとゆっくりで、世界を行き交う情報量も少なく、日常生活の中で家事をするにも移動するにも、自分の身体を使わなければいけませんでした。
それに対して、現在の生活は、日進月歩の技術革新、インターネットやSNSで行き交う 膨大な情報量、そして、多くの人が仕事や趣味でパソコンの前に座って長時間を費やす ライフスタイル。
そのために、私たちの意識は首から上に向けられがちで、首から下に意識が向けられることが減ってしまいました。
アクティブ瞑想では、身体を動かすことによって「身体の全体性を取り戻す」、「エネルギーを動かす」、「感覚を活性化する」という、気づきを広げやすい状態を作ります。
また1時間の瞑想中、最後の15分や10分は、サイレンスのステージで静かに座ります。
この「動」と「静」のコントラストも、気づきを広げるのにとても助けになります。
私のように「座る瞑想」がしっくり来なかった方にオススメの瞑想です。